東京消防庁の「#7119」救急相談センターは、急な病気やけがで「病院に行くか」「救急車を呼ぶか」迷うときの相談窓口です。
相談対応は、医師・看護師・救急隊経験者などで構成される相談医療チームが24時間365日で行う、と案内されています。
さらに運営面では、東京消防庁・東京都医師会・東京都保健医療局・救急専門医の4者で構成される運営協議会が置かれている点が、一般には意外と知られていません。
実際の効果として、令和6年中の救急相談330,640件のうち、緊急性が高いと判断され救急要請になったのは63,633件(19.2%)で、残りは自力受診等のアドバイス(80.8%)だったと示されています。
参考)「#7119」東京消防庁救急相談センター・東京版救急受診ガイ…
この数字は「救急車を呼ぶかどうか」を本人が抱え込むのではなく、相談で振り分けていく仕組みが機能していることを具体的に示します。
参考:#7119と東京版救急受診ガイドの概要・受付状況・効果がまとまっています。
「#7119」東京消防庁救急相談センター・東京版救急受診ガイ…
東京消防庁は、症状に応じた質問に自分で答えることで、緊急性や受診の必要性、受診時期などのアドバイスを確認できる「東京版救急受診ガイド」を提供しています。
このガイドは救急相談センターで使用する救急相談プロトコールに準拠し、Web版は59症例、冊子版は20症例に対応すると説明されています。
またWeb版は英語での利用も可能とされており、訪日・在留外国人の増加を踏まえた設計になっています。
「受診ガイド」を使いこなすコツは、症状名を当てにいくことではなく、質問に沿って“状態の変化”を丁寧に辿ることです。
たとえば「痛い/痛くない」より「痛みが増えている/同じ/軽くなった」の方が、行動(受診の要否)に直結します。
家庭内で使うなら、家族のスマホにブックマークし、「#7119」とセットで覚えるだけで迷いの時間が短くなります。
| 場面 | 東京消防庁の選択肢 | ポイント |
|---|---|---|
| 救急車を呼ぶか迷う | #7119(相談) | まず状況整理。重症サインが強ければ早い判断につながる。 |
| 受診の必要性を自分で確認したい | 東京版救急受診ガイド(Web) | 質問形式で緊急性と受診時機を確認し、次の行動を決めやすい。 |
東京消防庁公式アプリは、救急相談の導線として「119番通報」「#7119救急相談センター」「東京版救急受診ガイド」へアプリから利用できると案内されています。
さらにアプリには、質問に会話形式で答えるチャットボット、FAQ、消防マップ、イベント情報など複数の機能が用意されています。
「救急サポート」として心肺蘇生の動画や緊急ブザー等のツールがある点も、いざという時の“迷い”を減らす設計です。
意外に実用性が高いのは、平時にアプリを開く理由を作る仕掛けです。
たとえばスタンプラリーは、イベント参加とアンケート回答でスタンプを集め、一定数でデジタル消防カードと交換できるとされています。
参考)東京消防庁公式アプリ
「防災は大事だと分かっているのに続かない」という層にとって、学習の入口を“遊び”側に寄せている点がトレンド的です。
参考:公式アプリの主な機能(救急相談・チャットボット・消防マップ等)の説明が一覧で確認できます。
東京消防庁公式アプリ
本所防災館は、地震・煙・消火・応急手当・暴風雨・都市型水害などを体験できる施設として案内されています。
VR防災体験は小学2年生以上かつ身長100cm以上、地震体験は満3歳以上など、体験項目ごとに年齢等の制限が示されています。
体験ツアーは予約制で、Web予約が可能である一方、申込時点では予約完了ではなく、館側の承認後に確定すると明記されています。
「無料で防災が学べる」だけでなく、予約ルールがわりと実務的なのもポイントです。
Web予約は5ヶ月先の同日まで、かつ利用の5日前まで可能、上限は1人(1団体)5回までとされています。
参考)本所防災館
また、防災体験ツアーは日本語のみ対応で、個人利用で日本語が分からない場合は翻訳アプリの活用が求められる点は、訪日客対応の現実として押さえておきたいところです。
参考:本所防災館の体験コーナー、Web予約の条件、年齢制限、注意事項が詳しく載っています。
本所防災館
東京消防庁の公式サイトでは、2025年12月5日付で「救急搬送データから見る日常生活の事故(令和6年)」を掲載した旨が告知されています。
また新着情報として「掃除中の事故に注意!」が更新されていることも示されており、季節性のある生活事故への注意喚起が継続的に出ているのが分かります。
ここが、検索上位の定番(#7119、受診ガイド、施設案内)だけでは拾いにくい“独自視点”の狙い目です。
救急や防災は災害だけの話ではなく、家の中の転倒・やけど・誤飲・窒息のような「いつもの事故」を減らす方が、家族の体感メリットが大きいことが多いです。
そこでおすすめなのが、「データ(傾向)→家の中(現場)→行動(対策)」の順に見る方法です。
たとえば掃除の動線が変わる時期は、床のコード類、踏み台、洗剤の置き場が“事故の起点”になりやすいので、掃除の前に危険物の定位置を決めるだけで改善します。
参考)新着情報一覧
参考:最新の掲載・更新情報(生活事故の注意喚起など)を追う入口になります。
新着情報一覧