東京国立博物館の見どころと国宝89件

日本最古の博物館「東京国立博物館」には、国宝89件を含む12万件の収蔵品があることをご存知でしたか?本館や平成館など6つの展示館、美しい庭園、デジタル展示など、魅力を徹底解説します。あなたは東京国立博物館の隠れた見どころをどれだけ知っていますか?

東京国立博物館の基本情報と見どころ

東京国立博物館の3つのポイント
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創立150年の歴史

1872年創立、日本最古の博物館として12万件の収蔵品を誇る

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国宝89件を所蔵

重要文化財653件を含む、日本最大級のコレクション

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6つの展示館と庭園

東京ドーム2.2倍の敷地に本館・平成館・東洋館などが点在

東京国立博物館の開館時間と休館日

 

東京国立博物館は、上野公園に位置する日本最古の博物館で、通常は9時30分から17時まで開館しています。毎週金曜日と土曜日、翌月曜日が祝休日の場合の日曜日は20時まで夜間開館しており、ゆっくりと作品を鑑賞できる時間帯として人気です。休館日は月曜日ですが、月曜日が祝日または休日の場合は開館し、翌平日に休館となります。混雑を避けたい方は、平日の開館直後や金曜日の夜間開館を狙うことで、比較的ゆっくりと鑑賞を楽しむことができます。

 

参考)東京国立博物館 - 来館案内 交通・料金・開館時間

東京国立博物館の観覧料金とお得な情報

東博コレクション展(平常展)の観覧料は、一般1,000円、大学生500円となっています。18歳未満および満70歳以上の方は無料で入館できるため、年齢のわかるもの(生徒手帳、健康保険証、運転免許証など)を持参しましょう。特別展のチケットを持っている場合、同日に限り東博コレクション展も観覧できるのでお得です。また、国際博物館の日(5月18日)、敬老の日(9月15日)、文化の日(11月3日)は東博コレクション展が無料になります。オンラインでのチケット購入が推奨されており、混雑時の窓口では30分以上待つこともあるため、事前購入がスムーズです。

東京国立博物館の公式サイトで最新の開館時間と料金情報を確認できます

東京国立博物館の本館と平成館の展示内容

本館は日本美術のメイン施設で、2階は日本美術の流れをたどる時代別展示、1階はジャンル別展示で構成されています。昭和13年(1938年)に開館した本館は、渡辺仁の設計によるコンクリート建築に瓦屋根をのせた「帝冠様式」の代表的建築として、平成13年(2001年)に重要文化財に指定されました。平成館は、2階が特別展専用の展示室となっており、1階には考古展示室や企画展示室、講堂、ラウンジなどがあります。常時約3,000件が展示され、年間約400回の展示替えが行われるため、何度訪れても新しい発見があるのが東京国立博物館の魅力です。

 

参考)東京国立博物館 - Tokyo National Museu…

東京国立博物館の国宝89件と代表的な収蔵品

東京国立博物館が所蔵する国宝89件の内訳は、絵画21件、書跡14件、東洋絵画4件、東洋書跡10件、法隆寺献納宝物11件、考古6件、漆工4件、刀剣19件となっています。代表的な作品として、長谷川等伯《松林図屛風》、雪舟《秋冬山水図》、《孔雀明王像》などの絵画、菱川師宣《見返り美人図》などの浮世絵が挙げられます。

 

参考)国宝89件を公開!特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」の全…

📌 主要な国宝と収蔵品

  • 長谷川等伯《松林図屛風》(安土桃山時代・16世紀)
  • 雪舟《秋冬山水図》
  • 《孔雀明王像》(平安時代・12世紀)
  • 菱川師宣《見返り美人図》(17世紀)
  • 国宝刀剣19件
  • 《遮光器土偶》(重要文化財)
  • 尾形光琳《風神雷神図屏風》(重要文化財)

2022年の創立150年記念では、所蔵する国宝89件すべてを公開する特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」が開催され、大きな話題となりました。鈴木長吉《鷲置物》や宮川香山《褐釉蟹貼付台付鉢》などの明治期の輸出工芸品も見逃せない傑作です。

 

参考)史上初、国宝89件が集結。「国宝 東京国立博物館のすべて」で…

東京国立博物館のColBaseで収蔵品をオンラインで検索できます

東京国立博物館のデジタル展示とバーチャル体験

東京国立博物館では、最新のデジタル技術を活用した展示が充実しています。2020年に開設された「バーチャル東京国立博物館」では、メタバース空間で国宝89件すべてを観ることができます。2025年4月1日から2026年3月31日まで開催されているバーチャル展示「エウレカトーハク!◉89」では、時代に応じて分けられた4つの部屋で、「彩り」「うた」「素材」「季節」などのキーワードごとに国宝を鑑賞できます。本館19室には、東京・京都・奈良・九州の4つの国立博物館所蔵の国宝・重要文化財の高精細画像を多言語の解説と共に観ることができるデジタルコンテンツ「e国宝」も設置されています。スマートフォンアプリ版も提供されており、タッチ操作で作品の細部まで自由に拡大・縮小して楽しめます。

 

参考)東京国立博物館

東京国立博物館の庭園と茶室の魅力

本館北側に広がる庭園は、池を中心に5棟の茶室を配した日本庭園で、四季折々の花や紅葉に彩られる憩いの空間となっています。かつてあった動植物の研究部門「天産部」の名残で、珍しい樹木や野草が植えられているのも特徴です。都会とは思えない緑の景色が広がっており、ゆっくり散歩したり、椅子に座って休憩するのにも最適です。数種類の桜や蓮、銀杏、紅葉などが見られ、一周歩くのにも結構な時間がかかるほどの広さがあります。通常は春と秋の特定期間のみ公開されるため、公式サイトで開園日を確認してから訪れることをおすすめします。

 

参考)東京国立博物館 - 展示・催し物 庭園・茶室

東京国立博物館の所要時間と効率的な回り方

東京国立博物館の敷地は東京ドーム約2.2倍の広さで、6つの建物(本館、平成館、東洋館、法隆寺宝物館、表慶館、黒田記念館)からなります。効率よく見て回るには約2時間が目安ですが、じっくり鑑賞したい場合は1日時間をかけて回るのがおすすめです。特別展開催時の混雑時には、作品に近づくまでの待ち時間も含めて約3時間程度を見込んでおくと安心です。平日は比較的空いており、チケットもスムーズに購入できます(3〜5分程度)が、週末や祝日、特に日曜の午前中や祝日の初めの時間帯には入場までに1時間以上かかることもあります。

 

参考)上野「東京国立博物館(トーハク)」を徹底解説|国宝や常設展示…

🕐 効率的な見学プラン

  • 本館(日本美術):60分
  • 平成館(考古・特別展):40分
  • 東洋館(アジア美術):30分
  • 法隆寺宝物館:20分
  • 庭園散策:20分

事前にオンラインでチケットを購入し、見たい展示を絞り込んでから来館することで、より充実した博物館体験が可能になります。常時3,000件が展示されているため、全てのジャンルを時間をかけて拝見するには計画的な見学が重要です。

 

参考)東京国立博物館の所要時間は約2時間!時をかける…

東京国立博物館の東洋館と法隆寺宝物館の特色

東洋館では、中国・朝鮮半島・東南アジア・西域・インド・エジプトなどの美術と工芸、考古遺物を展示しています。昭和43年(1968年)に谷口吉郎の設計で開館し、地下1階にはTNM&TOPPAN ミュージアムシアターが設置され、別棟にはレストランやカフェテラスもあります。法隆寺宝物館は、明治11年(1878年)に奈良・法隆寺から皇室に献納された宝物約300件を収蔵しており、国宝11件を含む貴重なコレクションです。現在の建物は平成11年(1999年)に谷口吉生の設計で開館し、1階にはレストランも併設されています。表慶館は明治42年(1909年)に後の大正天皇のご成婚を記念して開館した建物で、明治末期の洋風建築を代表する建物として重要文化財に指定されています。現在は特別展や催し物の開催時のみ開館されますが、その華やかな外観だけでも見る価値があります。

 

参考)東京国立博物館 - 東博について 東京国立博物館とは

東京国立博物館の6つの展示館について詳しい情報はこちら

東京国立博物館の特別展と2025年のイベント情報

東京国立博物館では、年間を通じて多彩な特別展が開催されています。2025年9月9日から11月30日まで、特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」が開催され、運慶晩年の最高傑作が東京で公開されます。また、2025年3月25日から8月3日まで開催される体験型特別展では、縄文時代の土器から浮世絵、現代アニメまで、日本文化の変遷を最新の没入型テクノロジーで体感できます。特別展のチケットは各特別展公式ウェブサイトで購入でき、特別展のチケットで同日に限り東博コレクション展も観覧できます。2024年9月に大きな話題となった「恐竜大夜行」が2025年冬に再び開催されることも決定しており、リアルな恐竜型メカニカルスーツを用いたナイト・パレードとして、さらなる迫力と臨場感で観客を魅了します。

 

参考)【東京国立博物館特別展】五感で体感する日本文化の進化、202…

東京国立博物館のアクセスと周辺情報

東京国立博物館は、JR上野駅から徒歩で約10分の上野公園内に位置しており、アクセスが非常に便利です。住所は東京都台東区上野公園13-9で、展示をご覧になる方は正門からご入館ください。東京国立博物館には駐車場がないため、一般の方は駅周辺の駐車場を利用する必要があります。自転車・自動二輪車の駐輪場もありませんので、公共交通機関の利用が推奨されます。上野公園周辺には、国立科学博物館や東京都美術館など他の文化施設も多く、文化芸術を満喫できるエリアとなっています。問い合わせは、ハローダイヤル(050-5541-8600)または代表電話(03-3822-1111)で受け付けています。

 

参考)https://www.jalan.net/kankou/spt_13106cc3290030118/

 

 


ミュージアムヒストリー 東京国立博物館: 150年のあゆみ